#builderscon 2018 1日目

久しぶりのカンファレンス参加なのでヘロヘロになるかと思いきや、意外に大丈夫だった。最近は誰かとエンジニア的な会話をすることが少ないので、一方的に聞くだけではあるけどその辺りが満たされてちょっと元気になった。

1日目は「知らなかった、を聞く」のテーマ通りのセッションをわりとうまく選べて満足感。

 

産業でガチ利用されるRaspberry Piの話 - builderscon tokyo 2018

サポーターが貰える謎ガジェットに触発されて。ラズパイは以前から気にはなっていたので、具体的な話が聞けて良かった。

Linuxベースでsshとaptが使えるんだからどうとでもなる」なるほどそらそうだ。これだけで敷居の低さがはっきりわかりますな。安定供給されていて品質が高く汎用性もあれば、そりゃ標準になりますよね。

SDカードはちゃんとしたやつを使わないとトラブるかもとのこと。(T社のものがオススメらしい)

パスワードレスなユーザー認証時代を迎えるためにサービス開発者がしなければならないこと - builderscon tokyo 2018

この辺りは会社でちょっと話題になったのもあったので。個人的にも認証周りは追いかけたい感がある。

パスワードは特定のデバイスが不要でハックされない最強()のメソッドだよね。推測が困難な文字列をサービス毎に考えて覚えて利用するサービスがそれを受け入れてくれればバッチリ。…大体のユーザはそれを満たせるスペックを持っていないよねという話。サービス側も謎の制限とかあったりするしね(長さ制限とか、特定記号縛りとか)。

パスワードを保存するサービス側のリスクとコストも大きいよね。怖い怖い。

そのうちパスワードレスもくるはずなので今から意識して準備しておこう。やり方をいろいろ考えるとどうせ標準と同じようなものになるからはじめから標準に則っておこう。

Webサービスにて200週連続で新機能をリリースする舞台裏 - builderscon tokyo 2018

継続的なデプロイとかリリースとか、そういう世界は一応知っているけど全然できていないので…。

Mackerelの200週連続リリースの話。「リリース」がバグフィックスとかじゃなくてフィーチャ(?)なのが凄いと思います(小並感)。

はじめは特に意識していなくて、50回目のリリースが近づいてきた辺りで気づいたとのこと。つーかその段階ですでに別世界の話感があるのだが。

バックログに対してエンジニアの稼働率を100%にするのは駄目、肌感覚で20〜30%ぐらいの余力が必要。ですよねぇ、遊びがないスケジュールは本当に怖い。余力の部分でリファクタリングとかするのが良いとのこと。

(全然関係ないけどAurora PostgreSQLが既に公開されていたことをMeckerelのリリース履歴で知った。使ってみたい。)

実録!ある担当者がみた「謎ガジェット」開発1年史 - builderscon tokyo 2018

謎ガジェット。ひたすら楽しい話だった。

自分でも触っていくつもりである。

JavaCardの世界 - builderscon tokyo 2018

実は別セッションを聴くつもりだったのだが、移動したときには既に満席だったので。思いがけず面白い話だった。

SIMカードとかはこれが動いているらしい。floatとかcharとかなくてうかつにインスタンス変数を使うとカード自体が壊れるとか、それJavaって名前が付いてるけどCより辛くない?

リクエスト側でレスポンスのサイズを指定するという謎プロトコルでお話するらしい。なんつーかすげー色物ですな。

触ってみたくなったとしても趣味の範疇ではカードに書き込むための鍵をもらえない。エミュレータは存在するがオープンなものはない。なんつーかなんつーかなんつーかですな。

しかし面白かった。

lld − 開発ツールの主要コンポーネントの1つをスクラッチから作成した話 - builderscon tokyo 2018

実は消去法で選んだ感。しかも結構疲れてきてて前半はあまり聴いていなかった。正直自慢話のようにも感じたので…。

しかしよく考えれば実績的に自慢できて当然のことを普通に話しているだけなのだった。なんつーか良くないぞ自分。

速いプログラムはコードじゃなくてデータ構造が速く扱えるようになっている。データ構造が先、コードが後。良いデータ構造ができれば各コードは自ずと決まってくる。

これは感銘を受けました。これが聞けただけでも参加した意味はあると思いましたね。

 

nyamairi.hatenablog.jp